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イタリア語文法解説 - 近過去2 助動詞の選び方

「〜した」を表す近過去はavere+過去分詞またはessere+過去分詞で作ることができると前回勉強しました。過去分詞は過去時制などを作る際必要になってくるんで不規則変化のものもしっかり覚えておいてください。今回は過去を表す助動詞にavereを取るかesseseを取るか動詞によって違ってくるんでその選び方を勉強しましょう。

avereを助動詞に取る動詞

ほとんどの動詞がavereを助動詞に取るんでessereを取る動詞以外と覚えたほうが早いんですが、しいて言えば何かの行為・動作を意味する動詞にavereが使われます。さっそく例文を見て近過去の形に慣れてください。

  • Ho mangiato un gelato ieri sera. (私は昨夜アイスクリームを食べました)
    avere+mangiato(mangiareの過去分詞)
  • Abbiamo parlato della notizia. (私たちはその知らせについて話しました)
    avere+parlato(parlareの過去分詞)
  • Hai visto questo film? (君はこの映画見ましたか?)
    avere+visto(vedereの過去分詞)
  • Ha aperto la scatola. (彼はその箱を開けました)
    avere+aperto(aprireの過去分詞)
  • Ti ho detto di no. (ちがうと君に言っただろ)
    avere+detto(direの過去分詞)
  • Avete fatto i compiti? (君たちは宿題をしましたか?)
    avere+fatto(fareの過去分詞)
  • Abbiamo dormito fino a mezzogiorno. (私たちは正午まで眠りました)
    avere+dormito(dormireの過去分詞)
  • Ho corso nel campo. (私はグラウンドを走りました)
    avere+corso(correreの過去分詞)

essereを助動詞に取る動詞

essereを助動詞に取る動詞は変化や移動を表す動詞です。動作主自身の移動・変化を意味する動詞と考えればわかりやすいかと思います。例えば「生まれる」を意味する動詞nascereはessereを助動詞に用います。「生まれる」は自分自身が生まれるわけで、子供を「生む」を表す動詞partorireはavereを用います。このように動作主自身が移動・変化する動詞はessereを用います。

andare(行く)やvenire(来る)も自分自身が移動するのでessereを用いますがcorrere(走る)やcamminare(歩く)はどうでしょう?これらは行為・動作なんでavereを助動詞に取るんですね。ここらへんがちょっとわかりにくいんですが助動詞にessereを取る動詞は日常よく使われる動詞が多いんで慣れてしまいましょう。

また、再帰動詞非人称動詞もessereを助動詞に用います。これは「自分自身が〜する」を表すからなんですが、文法上のルールだと思って考えこまずにさらりと覚えてください。

essereを助動詞に取る際、注意すべきことがあります。それは過去分詞の語尾を主語の性・数に合わせないといけません。形容詞のように過去分詞も合わせるんですね。ただこれは助動詞にessereを取る場合でavereを取る動詞の過去分詞は変化しません。それではessereを助動詞に取る動詞をいくつか挙げておきます、参考にしてください。

変化・移動を表す動詞

andare (行く) venire (来る) partire (出発する)
uscire (出かける) essere (〜である) stare (いる)
rimanere (とどまる) morire (死ぬ) nascere (生まれる)
diventare (〜になる) vivere (生きる) riuscire (〜できる)

非人称動詞など

capitare (起こる) occorrere (必要である) parere (思われる)
sembrare (〜のようである) servire (必要である) piacere (気に入る)
costare (値段がする) succedere (起こる)

  • Sono andato in banca ieri. (私は昨日銀行へ行きました)
    andareはessereを助動詞に取ります
  • E' uscito di casa 5 minuti fa. (彼は5分前に家を出ました)
    主語が彼女ならe' uscitaとなります
  • Quando sei diventato avvocato? (君はいつ弁護士になりましたか?)
  • Sono andati al cinema. (彼らは映画館へ行きました)
    主語が複数なので過去分詞はandatiと性・数一致します
  • E' successo un grave incidente stamattina. (今朝ひどい事故が起こりました)
    非人称の動詞も助動詞にessereを取ります
  • Mi e' piaciuto questo film. (私はこの映画が好きになりました)
  • Mi sono alzato alle 9. (私は9時に起きました)
    再帰動詞も助動詞にessereを取ります
  • Ti sei lavato le mani? (君は手を洗いましたか?)

avere・essere両方取る動詞

天候を表すpiovere(雨が降る)やnevicare(雪が降る)などの非人称動詞はavere・essere両方とれますがessereを助動詞に取ったほうが好ましいといえます。

  • E' piovuto ieri sera. (昨夜、雨が降りました)
    Ha piovuto ieri sera.
  • E' nevicato stamattina. (今朝、雪が降りました)
    Ha nevicato stamattina.

finire(終える・終わる)やpassare(過ごす・過ぎる)、cominciare(始める・始まる)など自動詞・他動詞両方の意味を持つ動詞は意味によってavere・essereを使い分けます。

  • Ho finito di lavorare adesso. (私は仕事を終えました)
    E' finito questo film adesso. (この映画は今終わりました)
  • Ha passato le vacanze in Italia. (彼は休暇をイタリアで過ごしました)
    E' passata una ferrari rossa. (赤いフェラーリが一台通り過ぎました)
  • Ho cominciato a fare i compiti. (私は宿題をし始めました)
    E' cominciato il telegiornale. (テレビニュースが始まりました)

補助動詞(volere・sapere・dovere・potere)と共に使われた場合、原則は補助動詞の後の主動詞でavereを使うかessereを使うか決まりますが、補助動詞自体は助動詞にavereをとるので助動詞avereを使っても間違いではありません。

  • Sono potuto andare al cinema. (私は映画館に行くことができた)
    Ho potuto andare al cinema. (意味は全く同じです)