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イタリア語文法解説 - 補語人称代名詞3 その他の補語代名詞

今日はその他の補語代名詞を勉強しましょう。置かれる場所も複合形の作り方も補語人称代名詞と同じで、補助動詞+不定詞といっしょに使われる時も全く同じ用法です。ただ補語人称代名詞とは意味が違いますので注意してください。

その他の補語 lo

loは直接補語人称代名詞のloと見た目も置かれる場所も同じですが、性・数に関係なく前文や節の内容(そのこと)を指すことがあります。

  • Quando comincia la lezione? (いつ授業は始まるの?)
    -Non lo so. (知りません)
    聞かれた内容を指し「そのこと」は知りませんとなります
  • Marco e' bello? (マルコはかっこいいですか?)
    -Si', lo e'. (はい、そうです)
    この場合loはbelloを指します

その他の補語 ne

neは既に話題に出た名詞を指し数・量とともに用いられたり、di+不定詞・名詞などを指します。置かれる場所・用法は他の補語人称代名詞と同じです。

  • Quanti anni hai? (何歳ですか?)
    -ho 20anni. (私は20歳です)
    -ne ho 20. (私は20歳です)
    neはanniを意味し数量とともに用いられます
  • Quante ragazze ci sono? (何人の女の子がいますか?)
    -ci sono 4 ragazze. (4人の女の子がいます)
    -ce ne sono 4. (4人の女の子がいます)
    ciとneが続くのでce neとなります、neはragazzeを指します
  • Quanti piatti vuoi? (何枚のお皿が欲しいですか?)
    -voglio 5 piatti. (5枚のお皿が欲しいです)
    -ne voglio 5. (5枚のお皿が欲しいです)
    -ne voglio tanti. (たくさんのお皿が欲しいです)
    数ではなく量を表す単語とも使われます
    -ne voglio un po'. (少しのお皿が欲しいです)
    -li voglio tutti. (全部のお皿が欲しいです)
    すべてを表す場合はneではなく直接補語人称代名詞lo・la・li・leを使います
  • Vuoi parlare di questo problema adesso?
    (この問題について今話したいですか?)
    -No, non voglio parlare di questo problema adesso.
    (この問題について今は話したくないです)
    -No, non ne voglio parlare adesso. (この問題について今は話したくないです)
    neはdi+名詞・不定詞を指します、この場合ne=di questo problemaです
    -No, non voglio parlarne adesso. (この問題について今は話したくないです)
    neは補助動詞+不定詞と使われる時、不定詞の後ろにもってきて一つにすることができます

その他の補語 ci

ciは補語人称代名詞ci(私たちを・私たちに)や再帰代名詞ciと置かれる位置も他の代名詞との結合の仕方も同じですが意味が異なり、すでに話題に出てきた場所(そこへ・そこに)を表したりa+名詞・不定詞を置き換えたりします。

  • Vado in banca. (私は銀行へ行きます)
    -ci vengo anch'io. (私も付いて行きます)
    この場合ciはin bancaを指します
  • Non riesco a chiudere la borsa. (かばんを閉めることができない)
    Non ci riesco. (そのことができない)
    この場合のciはa chiudere la borsaを指します

neやciはその動詞がどの前置詞を取るかでneを使ったりciを使ったりと変わります。例えばparlareならdi「parlare di〜(〜について話す)」、「finire di〜(〜し終える)」「riuscire a〜(〜することに成功する)」「credere a〜(〜を信じる)」という風に表現によって変わってきます。ですのでこの動詞はどういう前置詞を取るのかなど日頃から注意する必要があります。

特殊な表現

esserciやvolerci、metterci等など補語を使った慣用表現がたくさんあります。これらの補語を置くことで使われる動詞の元々の意味とは関係なく特殊な表現になります。これらの補語が何を意味するのかを考えずにこういう表現なんだと思ってさらりと覚えましょう。

esserci(〜がある・いる)

  • c'e' un cane. (犬がいます)
    この表現はすでに勉強しましたね、essereの動詞が主語によって活用しciは変わりません

volerci(〜が必要である)

  • ci vuole un po' di pazienza. (少しの我慢が必要です)
    この文の主語はpazienzaですので動詞は三人称単数形になっています
  • ci vogliono 20 minuti per arrivare alla stazione.
    (その駅へ行くには20分かかります)
    主語が20minutiと複数ですので動詞は3人称複数の活用になります、volerciはたいてい物・事を主語にすることが多く「(一般的に)〜が必要」と世間一般の事柄に使われます

metterci(時間・労力等をかける)

  • ci metto 20 minuti per arrivare alla stazione.
    (その駅へ行くには(私は)20分かかります)
    意味は上のvolerciとだいたい同じですが主語がioであることに注意してください、世間一般の事ではなく私は20分かけるけど彼は15分かもしれないという個人の能力を暗に意味します

andarsene(出て行く・去る)

  • ora devo andarmene. (もう行かないといけません)
    動詞とseを主語に合わせて活用してください

farcela(うまくやる・成功する)

  • non ce la faccio piu'. (私はもう上手くできない・もう我慢できない)
    動詞は活用させますがce laの部分は主語が何であれ変わりません

cavarsela(うまく切り抜ける・なんとかこなす)

  • te la cavi da solo? (君、一人でうまくできるかい?)
    動詞とseを主語に合わせて活用させます

これらの他にも補語代名詞を使ったたくさんの慣用表現があります。一つ一つ見つけたときに辞書で意味を調べて使えるようにしましょう。